国際協力事業

地域衛星通信ネットワーク関連

KDDI財団は、兵庫県殿向け防災行政無線衛星ネットワークシステム構築に関する、設計・工事監理コンサルティング業務を実施しました。

兵庫県衛星通信ネットワークは、衛星通信にISDN (統合ディジタルサービス網) や移動系用の地上無線を組み合わせ、2001年に完成しました。本ネットワークは、防災行政無線として、音声、ファクシミリ、データ、画像等の様々な種類の情報を、災害時に的確に、しかも迅速に伝送できるよう信頼性が考慮されています。

本システムの主な概要・特徴は、次のとおりです。

  1. 衛星通信を活用することにより、地上系の無線では実現困難な、兵庫県下一円を結ぶ高品質のディジタル通信網を構築。
  2. 音声及びファクシミリの一斉同報システムを導入し、情報伝達の迅速化、確実化を実現。
  3. ISDN回線を活用し、衛星回線のバックアップを確保。

当財団は、本ネットワークシステム構築に関する設計・監理コンサルティング業務を、主契約者の通信事業者のもとで、1990年6月から1994年7月まで実施しました。当財団は、兵庫県に最適な衛星通信ネットワークシステムを構築するため、諸開発状況、および動向等を勘案しつつ、システム設計、施工計画、工事施工監理等に関する助言・指導を行いました。

本システムは、自治体衛星通信機構の地域衛星通信ネットワークの中では黎明期に構築されたものであり、その後に構築された同ネットワークシステムの一つの指針となりました。

また、当財団は、青森県防災行政用無線ネットワーク整備工事においても、工事設計監理コンサルティング業務を、主契約者の通信事業者のもとで、1991年9月から1993年3月まで実施しました。

(参考) 防災行政無線システムは、非常災害時における災害情報の収集・伝達手段の確保を目的として、地方公共団体等において構築されています。このうち、都道府県 防災行政無線システムは、都道府県と市町村、防災関係機関との間を結ぶ通信ネットワークで、衛星系と地上系システムから構築されています。衛星系システムとしては、自治体衛星通信機構の地域衛星通信ネットワークが利用されています。現在、地域衛星通信ネットワークにアクセスしている総地球局数は、約4,600局にも及び、日本で最大規模の衛星ネットワークとなっています。