国際協力事業

ベトナム国でのVoIPによるルーラル通信実験
(平成14年度アジア広域圏衛星通信システム実証実験)

当財団は、 (財) 海外通信・放送コンサルティング協力 (JTEC) が総務省から受注した平成14年度 (2002年度) アジア広域圏衛星通信システムに関する調査研究に関し、VoIPの通信実験に必要なコンサルティング業務 (役務提供) をJTECから受託し、2002年12月から2003年3月まで実施しました。

この通信実験は、アジア地域において、数多く存在する無電話地区の解消を効率的に図るため、総務省が平成14年度にIP電話、無線ルータを加入者回線部分 にとり入れたアジア広域圏衛星通信 (アジア・フロンティア・サット) システム (※1) (「以下AFSシステム) の運用評価およびユーザ評価試験をベトナム北部の無電話集落で実施したものです。当財団は、ベトナム北部のリモートVSAT局が設置されたミンクアン村郵便局およびそこから約3 キロメートル離れた公共施設 (公民館と高校) に設置するVoIP関連機器、高速無線ルータ装置、IP電話機およびユーザPCで構成されるVoIPアクセスラインのシステム設計、現地据付工事ならびに評価試験に関わるコンサルティング業務を実施しました。

※1 AFSシステム
AFSシステムは、総務省が途上国のルーラル地域、無電話集落で普及が可能な 「設置・利用が安価で」、「操作・管理が簡便で」、「自立した運用が可能な」 新たな衛星通信システムの開発を目的として調達されたモデルシステムです。2000年度には、基本衛星システム (※2) がベトナム社会主義共和国に搬入・設置され、第1フェーズの実証実験が実施されました。平成13年度 (2001年度) には第2フェーズとして、更に「共同利用型複合ターミナルシステム」を追加し、公衆電話、ファクシミリ、インターネット等の通信実証試験が実施されました。平成14年度 (2002年度) は、この第1フェーズ、第2フェーズでの実証実験結果を踏まえ、これまで地理的な制約条件で容易に加入者線や高速インターネット回線を設置することができなかった試験ユーザを 対象として、デジタル・デバイドの解消を目的としたIP電話やブロードバンド無線 LANの評価試験が実施されました。
※2 基本衛星システムの構成
基本システムは衛星通信ハブ局装置と2組のVSAT (Very Small Aperture Terminal) リモート局装置で構成され、VSAT局には衛星通信装置のほかPHS (Personal Handy-phone System) -WLL (Wireless Local Loop) 用の基地局装置、無線アナログ・アクセス加入者装置等が含まれています。ハブ局はハノイ (Ha Noi) 市にある VTI (Vietnam Telecom International) の地球局 (Telecom Center No.1) 内に、VSAT局はベトナム北部のTuyen Quang省内のNa Hang県Thuong Lam村およびChien Hoa県 Minh Quang村に設置されています。
Tuyen Quang省内のNa Hang県のVSAT局へのアクセスロード
Tuyen Quang省内のNa Hang県
VSAT局へのアクセスロード
PC端末のユーザ試験風景 (Minh Quang公民館)
PC端末のユーザ試験風景
(Minh Quang公民館)
Minh Quang VSAT局 (Minh Quang郵便局)
Minh Quang VSAT局
(Minh Quang郵便局)