国際協力事業

ミクロネシア連邦に於けるリテラシー向上のための島嶼国へのインターネット環境改善プロジェクト

ミクロネシア連邦では、主要な島を接続する衛星回線が構築されていたものの、離島やルーラル地域のインターネット環境は、依然、高い利用料、超低速な接続(数kbps~128kbps 程度)、そして、島国特有の衛星の2ホップ経由のため遅延がありました。

当財団では、2008 年に実施されたミクロネシア連邦のICT テレセンター展開政策の専門家調査団の依頼を受けて、2009年にミクロネシア連邦の交通通信インフラ省と共同で、3 地域(3州)でテレセンターの構築を行いました。本プロジェクトでは、APT のICT パイロット構築プロジェクトの公募参加ということで、現地の国教育省、州教育省、ミクロネシア・テレコム、ミクロネシア大学、3つの州政府、小学校・中学校・市役所(5か所)の協力を得て、当財団と早稲田大学がパートナーを組んで行いました。

具体的には、島々とその地域の条件で分類を行い、それに適合したテレセンター構築を3州(5カ所)で実施しました。3州は、付図の様に、直線上に約500km間隔で配置されています。この3 州を衛星回線のVPN*1)で接続し、首都のあるポンペイにてインターネットのゲートウェイ回線に接続しました。また、各島には、ファイルとキャッシュサーバを追加設置し、それらのファイルサーバの一部を3カ所のサーバファイルの同期をとることにしました。

これにより、インターネットのダウンロード速度は、ローカルのアクセス速度(128Kbps~256Kbps)まで改善が図られました。また、本プロジェクトの実施に併せて、KDDI がリストアし、新しいWINDOWS, Office、ウィルスチェックなどのソフトウェアをセットアップした、中古パソコン20台を現地の名門校ザビエル高校に寄贈し、島嶼国のリテラシー改善に貢献しています。

*1;VPNとは、Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク、VPN)または仮想プライベートネットワークは通信相手の固定された専用通信回線(専用線)の代わりに多数の加入者で帯域共用する通信網を利用し、LAN間などを接続する技術もしくは電気通信事業者のサービスである。本プロジェクトでは、これを採用し、効率よく、インターネット回線を接続させることにより固定回線接続に比べ体感速度を向上させた。

ミクロネシア
東西1000kmのテレセンターを衛星回線で結ぶ。ファイル共用で伝搬遅延を解消。
ミクロネシア
太陽発電と島間の無線LANで日本等とのビデオ会議のデモ(開始式典にて、小学校校庭)