ルーラル地域での緊急警報放送調査研究

モンゴル主管庁とのプロジェクトチームを2021 年度から構成し、アジア太平洋電気通信共同体(APT)における調査研究に着手しました。本プロジェクトは、モンゴル国内の大草原に点在する遊牧民が砂嵐、冷害、地震といった災害時に必要な緊急行政情報を入手する手段として、自動起動ラジオ等を活用したFMラジオ放送に関する日本の技術を紹介し、同国内にて必要なガイドラインやフローを調査するものです。

プロジェクトチームにはモンゴルデジタル開発通信省(MDDC)、国家非常事態庁(NEMA)、モンゴル国営放送(RTBN)の方々を招き、コロナ禍で互いの往来が制限される中、主にオンラインミーティングを通じて、構築可能なシステムやモンゴルに適した運用形態を模索しました。

調査結果をもとに、ラジオ緊急放送技術についての知識共有を図り、モンゴル国内の放送機関関係者や防災機関関係者を対象にした研究成果発表会をウランバートルで開催し、MDDCウチラルデジタル大臣、NEMA チュルテムスレン次官などから祝辞をいただき、盛況のうちに終了しました。

また2022年度実証試験プロジェクトとしても採択を受け、EWBSを利用した避難訓練を行い効果や有用性を検証します。