2006年度: コンサートから開校式まで

2006年度: コンサートから開校式まで

2006年度チャリティプログラム 第3回KECチャリティコンサート

2007年2月21日、KECは、途上国支援の一環として、第3回目のKECチャリティコンサートを紀尾井ホール (東京都・千代田区) で開催しました。このコンサートはKDDIの協賛により2005年から毎年開催されています。

今年は、チェコのプラハ音楽アカデミー出身の「トリオ・ボヘミカ」を迎え、ドビュッシーやブラームスのピアノ三重奏曲など3曲が演奏されました。ホールの総席数800席に対し、798枚のチケットが配布され、当日の入場者数は714名と総席数のぼぼ9割、満員といっても良いほどのお客様においでをいただき、盛況のうちに終演を迎えることができました。

このコンサートのチケット売上金、会場等にて皆様からいただきました寄付ならびにKDDIからの協賛金も加えて総額約300万円の収益金を集めることができました。これらは全て、カンボジアにて学校建設など教育支援活動を積極的に進めているNGO「Japan Relief for Cambodia」(代表Bernard Krisher氏)に寄付されました。建設される学校には、太陽光発電装置およびインターネット接続用の衛星通信装置が設置され、義務教育に加えて英語教育およびパソコンやインターネットを用いる情報通信技術教育も実施され、教育支援および情報格差いわゆるデジタルデバイド解消のための支援が行われています。

第3回 KECチャリティコンサートを成功裏に終えることが出来ましたことは、ひとえにご賛同いただきました皆様のご支援の賜物であり、心からの御礼を申し上げます。

トリオ ボヘミカ
入場を開始した紀尾井ホールのエントランスホール
主賓のカンボジア大使 (中央) とKEC常務理事ご夫妻
賛助会員リスト
コンサートホール全景
700余名を迎えた会場
ごったがえす終演後のホワイエ
募金してくれる人 (募金総額約10万円)
裏方を務めたKECおよびICFのメンバー

コンサート情報

1.日時
2007年2月21日(水) 午後7:00開演 (開場6:30)
2.場所
紀尾井ホール (800席) (JR中央線四ツ谷駅徒歩6分)
TEL: 03-5276-4500
https://kioihall.jp
3.演奏
トリオ ボヘミカ
ヤン プステヨフスキー (ヴァイオリン)、ヴァーツラフ アダミーラ (チェロ)、ヤン ホラーク (ピアノ)
4.曲名
ドビュッシー: ピアノ三重奏曲ト長調
ノヴァーク: ピアノ三重奏曲ニ短調 作品27
ブラームス: ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8
5.1 主催
(財)KDDIエンジニアリング・アンド・コンサルティング
5.2 協賛
KDDI(株)
5.3 後援
カンボジア大使館
(財)国際コミュニケーション基金
NGO Japan Relief for Cambodia
6.チケット販売価格
S席 3,000円、A席 2,500円  (全席指定)

第3回KECチャリティコンサート収益金を贈呈

カンボジアにおける学校建設資金として

(財) KDDIエンジニアリング・アンド・コンサルティング (KEC) は、4月13日(金)品川イーストワンタワーにおいて、去る2月21日に開催した第3回チャリティコンサートの収益金を、NGO「Japan Relief for Cambodia」に寄贈しました。

寄贈額は、コンサート収益金とKDDIからの協賛金を合わせたUS$28,900で、これによりカンボジアの子供達のために、VSAT (小型衛星通信設備) 付き学校一棟の建設とコンピューターや英語を教える教師の給与が賄われます。

贈呈式には、同NPO代表のBernard Krisher氏をお招きし、寄贈者代表の平田KEC理事長と覚書に署名し、これを交換しました。Krisher氏からは感謝の言葉とともに、VSAT (小型衛星通信設備) 付き学校は、デジタルデバイドを解消する通信のハブとしてだけではなく、遠隔医療にも活用できるので、地方のコミュニティで重要な役割を担っていくであろうと、非常な期待を寄せられました。

学校建設に6~7ヶ月を要するとのことであり、Krisher氏からは、この開校式への寄贈者代表の出席を促されました。

覚書に署名 (向かって左側はNGO Japan Relief for Cambodia代表Mr. Bernard Krisher、右側は平田KEC理事長)
署名後に握手する両者
立会者とともに記念撮影

KEC学校の建設

2007年9月カンボジアの第3校目のKEC School (The Phnom Dei KEC School(予定))の建設は、ほぼ完了しました。

2007年7月 カンボジアの第3校目のKEC Schoolは、建設される村の名前を取って、The Phnom Dei KEC Schoolと命名されました。Phnom Dei村は、Kandal地方、Ang Snuol地区にあります。

2007年3月 カンボジアに3校目のKEC Schoolの建設が開始されました。稲垣KEC常務理事が3月にカンボジアを訪問した際、第3校目の候補地を訪問すると、すでに基礎工事が始まっていました。

プノンダイKEC中学校の開校式

カンボジアで建設を進めてきた第3番目のKEC学校が完成し、「The Phnom Dei KEC School (プノンダイKEC学校)」と命名され、3月26日、地区管轄の副知事、学校長、200名余の生徒たちとともに現地で開校式が行われました。

新しい学校は首都プノンペンから西に25kmに位置する田園地帯に建設されました。プノンペンから車で1時間弱の距離ですが、電気、水道など生活インフラが完備していない典型的なルーラル地域で、周囲は牧歌的ともいえる田園風景に囲まれています。

真新しい学校校舎には5教室あり、インターネット接続用の小型衛星通信装置や、ともに寄贈されたパソコンに電気を供給する太陽光発電装置が付属しています。開校式では、寄贈者代表として赤澤KEC常務理事が祝辞を述べ、式典では伝統衣装をまとった生徒がエスコートする中、記念のテープカットを行い、新しい学校の完成をお祝いしました。

同校では、義務教育である通常授業に加えて、英語教育およびパソコンやインターネットを用いるICT (情報通信技術) 教育も実施されます。情報格差 (デジタルデバイド) を乗り越え、子供たちと世界が直接つながることで、将来への夢が限りなく広がることを期待するとともに、将来の同国の発展を支える人材が育成されることを祈っています。

開校式に参加した生徒たち(1)
開校式に参加した生徒たち(2)
KEC常務による挨拶
副知事から感謝状を受け取るKEC常務
最上級生のエスコートで記念のテープカットに臨む副知事とKEC常務
式典後、学校の先生方をまじえてと記念撮影
クラスルームで生徒たちと記念撮影
記念の文房具を生徒にプレゼント
パソコン教室での授業風景(1)
パソコン教室での授業風景(2)
学校全景(教室は5つ)
銘板には寄贈者の名前
インターネット接続用のアンテナ設備
学校周辺の風景 (典型的なルーラル地域)

※KECおよびICFは合併し、2009年10月よりKDDI財団となる。