2007年度: コンサートから開校式まで
2007年度チャリティプログラム
第4回KECチャリティコンサートを開催
2008年2月13日、KECは、途上国支援事業の一環として、第4回目のKECチャリティコンサートを紀尾井ホール (東京都・千代田区) で開催しました。このコンサートはKDDIの協賛により2005年から毎年開催されています。
今年は、「ヤン ホラーク氏とミハル ホラーク氏」を迎え、ピアノ デュオ リサイタルを開催しました。ホールの総席数800席に対し、781枚のチケットが配布され、当日の入場者数は711名と総席数のぼぼ9割、満員といっても良いほどのお客様においでをいただき、盛況のうちに終演を迎えることができました。
このコンサートのチケット売上金、会場等にて皆様からいただきました寄付ならびにKDDIからの協賛金も加えて総額約344万円の収益金を集めることができました。これらは全て、カンボジアにて学校建設など教育支援活動を積極的に進めているNGO「Japan Relief for Cambodia」(代表Bernard Krisher氏)に寄付されました。建設される学校には、発電装置およびインターネット接続用の通信装置を設置し、英語とパソコンができる講師も派遣されています。これらにより、義務教育に加えて英語教育およびパソコンやインターネットを用いる授業も実施され、教育支援および情報格差いわゆるディジタルデバイド解消のための支援を行っていきます。
第4回 KECチャリティコンサートを成功裏に終えることが出来ましたことは、ひとえにご賛同いただきました皆様のご支援の賜物であり、心からの御礼を申し上げます。
第4回KECチャリティコンサート収益金を贈呈
カンボジアにおける学校建設資金
(財) KDDIエンジニアリング・アンド・コンサルティング (KEC) は、2008年2月13日(水)に開催した第4回チャリティコンサートの収益金を、NGO「Japan Relief for Cambodia」に寄贈しました。
寄贈額は、コンサート収益金とKDDIからの協賛金を合わせたUS$33,500で、これによりカンボジアの子供達のために、VSAT (小型衛星通信設備) 付き学校一棟の建設とコンピューターや英語を教える教師の給与が賄われます。
学校の建設場所は、数ヶ月で決定されますが、3月に開校した第3校目の「The Phnom Dei KEC学校」から無線LANで接続し、地域の通信ハブにするといったアイディアなど、学校建設のみならず地域コミュニティーの支援拠点にするなど検討を進めています。
学校名は「The (学校建設地名) KEC school」となり、学校壁面には寄贈者名が表示されます。贈呈にあたっては、Japan Relief for Cambodia代表のBernard Krisher氏と、寄贈者代表の伊藤KEC理事長による覚書の署名が行われ、KECより事務局代表がBernard Krisher氏のご自宅を訪問し、署名いただきました。
サンロンKEC中学校の開校式
2008年2月に開催された第4回KECチャリティーコンサートの収益金とKDDIからの協力金を寄贈しカンボジアで建設を進めてきた第4校目のKEC学校が完成し、2009年3月19日、「The Sanlong KEC School(サンロンKEC学校)」 と命名された学校の敷地内に設けられた会場で、サンロン村の所属する地区の行政長、学校長、父兄、生徒とともに開校式が執り行われました。
新しい学校は首都プノンペンから北東方向に位置し、車とフェリーを乗り継いで2時間ほどの距離に建設されました。近年、経済開発が本格化しているカンボジアですが、まだまだ電気・ガス・水道などの生活基盤が整備されていない地方が多く、サンロンKEC学校も、辺鄙な地域の教育環境改善の一助となるべく建設されました。
開校式当日は、早朝から30度を越す暑さの中、寄贈者を代表し、赤澤KEC常務理事が祝辞を述べ、記念品の贈呈、記念のテープカット、生徒たちとの交流などが行われ、新しい学校の完成をお祝いしました。
新設された学校校舎には、KDDIのクリック募金「カンボジアの教育環整備プログラム」から寄贈されたパソコン、プロジェクター、スクリーンが設置され、KEC寄贈の自家発電装置、インターネット接続用の小型衛星通信装置とともに、カンボジアの将来を担う子供たちのICTリテラシー向上に向けての取り組みが始まっています。
また、今回は、KDDIのクリック募金の100万クリックを記念して企画されたカンボジアツアーの参加者たちも式典に参加し、ツアーからの記念品として日本から持参した「キティーちゃん日本人形」が子供たちにプレゼントされました。
※KECおよびICFは合併し、2009年10月よりKDDI財団となる。