センサー、M2Mとクラウドを活用した濁流災害早期警報装置の実証研究 (ベトナム社会主義共和国, 2014年)

ベトナム中部山岳地(クワンナム州)では異常気象や森林伐採の影響により、降水量が極端に増え河川災害が頻発するようになっています。こうした山岳部では観測装置や警報装置の設置が遅れているため、最新技術かつ、ベトナム国内で調達可能な製品・サービスを組み合わせて、継続的に利用可能な廉価なシステムで導入できるように、システムの実証実験・研究を行いました。本システムは、センサー、太陽発電、データ収集・発出装置、データ分析と閾値による警報信号、警報発生装置、とそれらを接続するネットワーク(狭帯域と携帯データ網)で構成されています。

センサーを設置した集落。普段はせせらぎだが、急変して洪水で人も村も飲み込んでしまう
洪水中の同じ集落、救助活動の横で魚を取っている。警報装置だけでなく防災教育も必要
センサー設置
下流に設置した警報装置
学校などに寄贈した気象観測装置
クアンアム州災害関係者へワークショップを開催。継続的な運用について白熱した議論があった