当財団は、2006 年、フィリピン共和国の海洋保護の必要性とルールの教育、漁業の収益拡大、島の教育の質の向上(教師のレベルアップ)などのために、島を縦貫する無線LAN ネットワークを構築するパイロット・プロジェクトを実現するためAPT に応募し実施しました。共同提案者は、フィリピン側は大統領府の通信委員会を中心とする通信省、フィリピン大学(マニラ校、セブ校)、バンタヤン市政府、サンタフェ市政府、学校3校、海洋資源保護センター及び、日本の早稲田大学でした。
無線LAN 装置は、KDDI 研究所が開発したCFO-SS装置(10mW 以下の小出力)をセブ州北東のバンタヤン島を中心に6拠点に設置し、カスケード接続して、総延長約31Kmの伝送路をブロードバンドLANネットワークで接続しました。このネットワークにIP電話、サーバ、WEBカメラ等を接続し、市役所内のインターネット回線に相互接続する事により、島内インターネット用のネットワークを構築しました。台風被害が発生した後の2011年には、そのシステムのリニューアルを実施しています。