パンデミックは、最も脆弱な人々へより大きな影響を与えています。平時でも、障がいをもつ子供たちの教育環境は十分とはいえませんが、パンデミック時には、更に教育格差が拡大する可能性があります。
ネパールでは、人口の16%が視聴覚に何らかの障がいを持っていると言われていますが、ICTは障がいのある子供たちにも効果的な学習環境を提供できる可能性があります。視覚障がい者向けにデジタル教材にテキストの読み上げ機能を搭載、また、聴覚障がい者用には手話ビデオを挿入するなど、コンピューターとICTを活用した障がい者向けのデジタルコンテンツ開発に取り組んでいます。
視覚障がいをもつ生徒のためのデジタル学習のアクセシビリティ
KDDI財団と現地NGOのOLEネパールは、視覚障がいをもつ生徒を対象としたICTによる学習支援プログラムを開始しました。ノートパソコンによりデジタル図書へアクセスすることで音声読上げ機能を利用し、本や資料を理解することが可能となります。
ネパール手話のデジタル学習コンテンツ
聴覚に障がいをもつ生徒を対象にネパール手話のビデオを制作し、理科、数学、ネパール語、英語の各教科のデジタル教科書に組み込むことでデジタル教科書の活用が可能となりました。
ネパール手話デジタル学習コンテンツのユーザーテスト
ラリトプール市にあるAdarsha Saula Yubak Secondary Schoolで生徒たちと新しいネパール手話デジタルコンテンツのユーザーテストを実施しました。